ワイシャツの正しい選び方

ワイドスプレッドカラー

スーツをかっこよく着こなすためには、正しいワイシャツを選ぶ必要があります。なぜなら、ワイシャツの襟の角度ひとつでネクタイの見栄えが変わりますし、スーツの襟や袖から適切な長さでワイシャツを見せる必要があるからです。

このページでは、サイズや生地、ディティールなど、ワイシャツ選びに関して知っておくべきポイントについて解説します。

ワイシャツのサイズ選び

首回り

首回りのフィッティングですが、日本のスーツ系コンテンツは、なぜか口をそろえて指2本分の隙間を空けるが好ましいと伝えています。しかし実際のところ、第一ボタンまで留めた状態で指2本分はゆとりがありすぎです。Vゾーンを美しく見せるならば、指1本分の隙間ですら余裕がありすぎるぐらいです。もっとも適切なのはジャストサイズであり、第一ボタンを留めていようがいまいが、ネクタイを最上部まで上げたときに綺麗におさめるには、余計なゆとりは必要ありません。

ただ、もちろんですが首が絞まってしまうぐらいきついサイズもNGです。洗濯によってワイシャツが縮む可能性も考慮すると難しいところではありますが、どれだけゆとりを持たせたとしても指1本分までと覚えておきましょう。

裄丈

ワイシャツの袖部分の長さも重要です。目安としては、腕を降ろした状態で、手首の出っ張っている骨を袖口(カフス)がすっぽりと覆い、ほんの少し手の甲にかかるぐらいまでの長さです。

それぐらいの長さであれば、ちょうどジャケットを羽織ったときに1.5〜2cmほどワイシャツの袖がチラリと見えるはずです。スーツの袖口から、ワイシャツの袖口を見せるのは着こなしの鉄則です。そのためワイシャツを選ぶときは、たとえ夏場でも普段着ているジャケットを持参して、試着するのがベストですね。

胸回り・胴回り

どんなに安物のシャツでも、上述した首回りと裄丈に関しては細かいサイズ展開で売られています。しかし、残念ながら2千円前後の安いワイシャツは、胸囲・腹囲に関してまったく考慮されていません。そのため驚くほど多くの男性が、脇の下に生地を余らせたダボダボのワイシャツを着ています。

逆に、6千円を越えるぐらいのある程度高級なワイシャツになってくると、サイズ展開こそS・M・Lとシンプルなものの、ピタリとフィットするように縫製されているものが多いです。

もちろん安くても胸・腰がフィットするワイシャツは存在しますし、高い割に造りがお粗末なものもあります。必ず試着し、両腕を水平にしたときに、脇の下に余計なダボつきがないワイシャツを選びましょう。

ワイシャツの生地選び

綿100%

こだわりのあるスーツスタイルを目指すなら、ワイシャツの素材は綿100%のものを選ぶべきです。着心地もさることながら、耐久性や風合いなど、すべてにおいて化学繊維で作られたものを上回ります。

ポリエステルと綿の混合

ポリエステルと綿の比率が50:50ぐらいであれば、見た目に関して言えばよほど目が肥えた人が見ない限り、綿100%のものとさして違いはありません。しかし、通気性や肌触りはやはり劣りますし、コスパ面で考えても綿100%の生地のほうが長持ちするので、とりあえずの一着でもない限りは、純綿製のものを選ぶことをおすすめします。

ワイシャツのディティール・デザイン

Vゾーンが綺麗に決まる襟のかたち

ワイドスプレッドカラー

襟の開きの角度によって、Vゾーンの印象は大きく変わります。日本のビジネスシャツの定番として、量販店に広く出回っているのは「レギュラーカラー」と呼ばれるものです。しかし、これは少々角度が狭く、おしゃれにスーツを着こなす男性はまずこのタイプのワイシャツは選びません。
レギュラーカラーよりも若干角度の開いた「セミワイドカラー」、もしくはさらに広い120度以上の開きがある「ワイドスプレッドカラー」こそが、イタリアやイギリスのスーツスタイルの定番であり、スーツを着こなすうえでの常識です。
すでに定番のワイドスプレッドカラーを数着持っていて、周りの男性と少し差をつけたい場合は、ネクタイのラインを強調することができるタブカラーという選択もありです。襟の先端をボタンで留める、ボタンダウンカラーはどちらかと言うとカジュアル向きなので、クールビズ用ですね。

前立ての種類

前立て

ネクタイを締めている状態だとあまり関係ないですが、ノータイの場合は前立ての仕様によっても印象が変わります。シンプルな裏前立てかドレッシーな印象の表前立てか、これはどちらが正解ということもないので、好みで選びましょう。

「ドレスシャツ」の罠に引っかかってはいけない

スーツスタイルの基本は、ワイシャツ・ネクタイ・スーツの色柄をいかに組み合わせるかです。そして、無闇にハデなものは敬遠されます。
そのためワイシャツ自体に派手な装飾は基本的に不要なのですが、最近スーツの大型量販店では「ドレスシャツ」と称して、あたかもフォーマルなワイシャツかのように売り出されています。襟が二重になったものや、カフスやカラーに装飾が入ったものは、正統なスタイルとは異なるデザインです。間違って買ってしまったとしても、結婚式のような場所には着て行かないようにしましょう。

ワイシャツはオーダーするのもおすすめ

ワイシャツのサイズは特にこだわるべきで、既成品のワイシャツを買う場合はとにかく根気強く試着する必要があります。しかし、人間の身体というのは千差万別であり、人どれぞれ必ず特徴やクセがあります。
オーダーワイシャツであれば、自分の体格にマッチしたものを確実に作れますし、生地やディティールに関しても自分の注文通りにできます。

ワイシャツオーダー入門編!おすすめの店や注文の流れ

2016.05.25

価格的にもブランド物のワイシャツを買うよりは安くつくので(百貨店で1万円前後)、既成品ではなくオーダーするという選択肢もおすすめです。