EU離脱の影響で為替大荒れの機会を利用して英国靴を買い叩く

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EU離脱により為替相場が荒れに荒れ、ポンドの価値が歴史的と言っていいほどの暴落を見せました。こういった金融マーケットの大変動は、トレーダーでもない庶民からすれば遠い世界の話に思えます。

しかし、今回のEU離脱騒動は、投資に興味のない日本のサラリーマンにとっても、決して関係のない話ではありません。そう、今回の騒動の震源地はイギリス。他でもないスーツファッションの本家です。なかでも、英国製の革靴はクラシックスタイルを目指すスーツ男子にとって、必須のアイテムと言えるでしょう。侍にとっての刀、シド・ヴィシャスにとってのベースみたいなものです。

この空前の円高ポンド安は、そんな英国靴を格安価格で買い叩く絶好のチャンスです。日本では詐欺レベルに英国靴の販売価格は釣り上がっているので、イギリスから個人輸入すれば、モノによっては半額近い値段で手に入ります。
この記事では、英国サイトからの個人輸入方法や注意点を踏まえつつ、魅力的な本場グッドイヤーウェルト製法の革靴を入手するまでの流れを紹介します。

イギリスブランドの革靴を格安価格で手に入れるには

英国靴は値上げはするが値下げはしない

ここ数年、イギリスのブランド靴は値上げの一途を辿っています。2015年では70,000円台(以前はもっと安かった)で買えたチャーチのコンサルという革靴ですが、2016年は90,000円を超えています。英国靴は為替の影響に敏感で、円安に傾くと即座に日本での販売価格を上げるのです。しかし、理不尽なことに円高になっても値段が下がることはありません。今回のEU離脱によるポンド暴落以前に、2016年に入ってからは円高ポンド安で推移してきました。にも関わらず、値下げは一切されていません。

「円安になると値段を上げるが、円高になっても値段は下げない。」

これは海外輸入ものの鉄則ですが、英国靴はその姿勢がさらに顕著です。結果的に、世界最高水準の品質を持ちながら、ここ数ヶ月で百貨店での英国靴の取扱いは急激に縮小されることとなりました。

英サイトから直輸入することで現地価格+関税で入手する

基本的に、日本で売られているインポートシューズは仕入値(靴自体の価格+関税)に販売店の利益を上乗せした価格です。自分で現地から直接注文することで、販売店で買うよりも安く手に入ります。よくヨーロッパ旅行でブランド物を買い漁る人がいますが、あれは海外旅行のテンションで舞い上がっているからではありません。現地価格で安いから買っているわけです。
英国靴を直接輸入する方法ですが、ヘリングシューズというサイトがもっともわかりやすく、安心できます。以下に購入の流れと注意点を解説します。なお、歴史もあり信頼のできるサイトですが、個人輸入は自己責任でお願いします。

ヘリングシューズで英国靴を買う方法

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まずはヘリングシューズ(http://www.herringshoes.co.uk)にアクセスします。
上の写真にもあるとおり、取扱いブランドはChurch’s、Loake、BARKER、Cheaney、Tricker’s、Alfred Sergent、SEBAGO、そしてHERRINGというオリジナルブランドです。残念ながら、Loakeに関しては日本での正規販売ルートを保護する方針のため、個人輸入ができません。

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気になるブランドを選択しましょう。ちなみにブランドタグの一番下にある「Clearance」はセール品です。サイズは限定されますが、掘り出し物があればラッキーですね。

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ブランドページに進むと、次はその中から欲しい革靴を選びます。Tricker”sの代表的アイテム、ブーツを選んでみました。

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販売価格が表示されます。日本円の目安金額も表示されるので便利ですね。サイズを選んだら、「Add to Basket」のボタンをポチりましょう。

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改めてサイズと金額を確認してくるので「Cheackout」で進みます。

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配送会社はデフォルトの「DHL」を選んでおけば間違いないでしょう。配送料は基本的に1足20ポンドですが、上の写真のブーツやチャーチのカスタムグレードなど、一定の価格以上のものはかかりません。
そしてこれが重要なのですが、必ず次の画面に進む前にクーポンコードを入力しましょう。「herring shoes promo code」でググると運が良ければ10%オフなどのクーポンコードが見つかりますが、基本的にはシューツリーが手に入るクーポンを入力することになります。「uxcedar823」のコードで35ポンド相当のシューツリーが無料で貰えます(参考サイト:http://www.einfachluxus.de/luxusschuhe/herring-schuhe/)。ヘリングのシューツリーは上質ですし、革靴を買うなら絶対に必要なアイテムなので忘れずに入力しましょう。コードを入力したら、「cheackout」で進みます。

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その後、メールアドレスや配送先住所、クレジットカード情報などを全て入力し、注文完了となります。

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注文を終えるとすぐに、「承りました。◯営業日以内に手配します。」といった内容のメールが届きます。

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数日後、「ただいま発送しました。」といった内容のメールが届きます。文面に到着予定日も記載されます。メール到着後、およそ2〜3日ほどで届くでしょう。

関税を計算に入れるのを忘れない

サイトに表示されている価格のほとんどは、日本での販売価格の半分以下の値段ですが、さすがにそこまで甘くはありません。この価格に関税と消費税が乗ります。
少し計算が厄介ですが、関税は商品価格の6割×30%(4,300円を下回った場合、4,300円が最低課税ラインとなる)。たとえば先日私が購入したチーニーの216ポンド(29,160円)の革靴だと、

216ポンド × 0.6 = 130ポンド

これを日本円に換算(6/28現在、1ポンド135円計算)すると、17,550円。1,000円未満を切り捨てた17,000円の30%が関税です。

17,000 × 0.3 = 5,100

もしくは、販売価格に18%をかけると簡単におおよその関税額がはじき出せます。

216ポンド × 0.18 = 38ポンド
38ポンド × 135円 = 5,130

ちなみに消費税を計算しようと思うとさらに面倒ですが、今回の場合だと、17,000円が課税対象となるので、それにざっくり8%をかけると割り出せます。

17,000円 × 0.08 = 1,300円(100円未満切り捨て)

つまり、販売価格29,160円 + 関税5,130 + 消費税1,300 = 35,590円が購入の総額となります。

実際はここにクレジットカード会社のコストが上乗せされるため、為替レート+5円ぐらいかかると思っておきましょう。それでもチーニーのストレートチップを百貨店で買おうと思うと60,000円を軽く超えるので、価格面においては個人輸入のほうがメリットは大きいです。

超重要!!必ず実店舗試着をしておく

ヘリングシューズは、革靴の返品自体は可能です。しかし、上述した関税があるため、返品は現実的に考えると損するだけです。届いた革靴のサイズが合わなかったからと言って、返品して再び買い直すと、結局日本で買うのと同額か、下手をすると赤字になります。よって、サイズ間違いが起きないよう、日本の量販店で徹底的に試着しましょう。ちなみに日本の靴と、イギリスやアメリカのものではサイズの表記が異なります。以下が目安となるサイズ表です。

日本 23.5 24.0 24.5 25.0 25.5 26.0
UK 5 5.5 6 6.5 7 7.5
US 5.5 6 6.5 7 7.5 8

 

日本 26.5 27.0 27.5 28.0 28.5
UK 8 8.5 9 9.5 10
US 8.5 9 9.5 10 10.5

ただ、厄介なのは、英国靴はそれぞれのブランド独自の「木型」を元に製作されています。よって、同じ「8」というサイズでも、ブランドによってサイズ感が異なるのです。
私の例で言うと、かなり足のサイズが大きく日本では滅多にジャストサイズに巡り会えないのですが、チャーチの「9」はなんとか履けましたが、チーニーの「9」はとても履けたものじゃありませんでした。また、同じブランドでも、モデルによってやはり木型は異なります。ヘリングシューズで買おうと思っている革靴のモデルが近所の量販店でも取り扱っていればラッキーですが、日本では取り扱っていないモデルである場合も多いです。若干心もとないですが、その場合は同じモデルの似た商品でサイズ感を掴むしかありません。私の場合、チーニーの「LIME」というストレートチップの革靴を買うつもりだったのですが、近所の量販店では取り扱われていませんでした。そのため、同じチーニーの、別タイプのストレートチップを試着してある程度のサイズ感を把握しました。
ちなみに、本格的なグッドイヤーウェルト製法の英国靴は、履いているうちにソールの中のコルクが沈み込み、革が自分の足の形に合わせて伸びます。よって、買うときはむしろ若干小さめのサイズを選ぶのがいいいいと言われています。逆に自分の足より大きいサイズを買うとどうしょうもなくなるので気をつけましょう。

EU離脱で円高ポンド安の今は英国靴を買い叩く絶好の機会

件の国民投票で、ポンドの価値が普通では考えられない落ち方をしました。150円台をうろちょろしていたポンドが、あの1日で130円にまで暴落したのです。世界恐慌レベルだのリーマンショック級だの言われていますが、それらは決して大げさな表現ではないでしょう。
そして、上述のヘリングシューズのサイトも、為替の影響はそのまま反映されます。
たとえば昨晩見たチーニーのLimeは30,382円でしたが、、、。

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一晩経つとと1,000円ほど値下がりしていました。

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さすがにここまでのことになると思っていなかったのでキャプチャは取っていませんが、つい一ヶ月前は35,000円でしたからね。
この日本円表記はあくまでサイト側が反映されている目安なので、為替相場が即座に反映されるわけではありませんが、ポンドの価値によって購入価格が変動することがこのことから伺えるかと思います。

なぜか為替の影響を受けないChurch’s(笑)

そんな中、チャーチのページでは不思議な現象が確認できます。

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為替が変動すると、上の写真の75,000円表記が増減するはずですが、、、。

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なぜか販売価格自体が20ポンドほど上がり、日本円は75,000円で固定のままです。目を疑うようなやり口ですが、おそらくロークと同じく、正規の販売ルートを守るための施策かと思われます。75,000円に関税を上乗せすると90,000円台となり、日本の店舗価格と同等の値段になりますからね。ロークの場合は個人輸入自体を禁じていますが、チャーチは「輸入してもいいが価格は固定だよ」という方針のようです。
残念ながらどうしてもチャーチの革靴が欲しい人は、日本の量販店で普通に買ったほうが試着してそのまま購入できるぶん便利でしょう。もしかすると、将来的には他の英国ブランドも同じ方針を取り、個人輸入のメリットがなくなる日が訪れるかもしれませんね。

為替レートの気にしすぎはNG

実は、私がチーニーの革靴を注文したのは、イギリス国民投票前夜の6月23日です。恥ずかしながら普段為替相場にまったく精通していない私は、下降気味のポンド円相場のチャートを見て、「今が買いどきだろう」と深く考えず判断し、注文しました。そして翌日、15円近く急降下するチャートを見て途方に暮れました(笑)日本円で5,000円ほどのセコい話ではありますが、やはり狐につままれた気持ちになってしまいます。まぁ私の情弱ぶりが招いた結果なので納得はしていますし、国民投票の結果によってはポンドの価値は逆に跳ね上がっていたわけなので、これで良かったと思っています。

6月28日現在のポンド円相場は、135円前後で一旦落ち着いていますが、今後の状況によってはもっと下がるとも言われていますし、逆に為替介入によって140円台まで持ち直すとも言われています。タイミングによっては、貧乏くじを引く可能性もあるわけですね。まぁ為替相場の変動など、一流のアナリストでも全然当てることができないので、素人は思い立ったタイミングで購入に踏み切るのが一番いいと思います。

革靴に関しては英国製が間違いなく世界最高峰

はっきり言って、イギリスの製造業で日本より品質の優れたものなど、ほとんど思い浮かびません。しかし、革靴だけは、明らかに国産よりも英国製に軍配が上がります。履くたびに自分の足にフィットしていくグッドイヤーウェルト製法は、機能性はもちろんのこと、コバのせり出したその見た目はまさにクラッシックスタイルの代名詞です。また、手入れを怠らなければ10年以上にわたり愛用することができます。セメント靴しか持っていないスーツ男子も、英国靴デビューするなら個人輸入がおいしいこの時期がいいきっかけかもしれません。