ユニクロの格安ワイシャツオーダーが既成品と何も変わらない

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ユニクロの驚くほど安いオーダーメイドシャツに、興味を抱くスーツ男子も多いのではないでしょうか。特に今まで既製品のワイシャツしか買ってこなかった人は、「オーダー」という響きに魅力を感じるかと思います。

しかしちょっと待ってください。

あなたが単純に安さに惹かれたならともかく、「オーダー」という言葉に魅力を感じたなら少なからずスーツファッションにこだわりがあるはず。あとからガッカリしないために、一般的なオーダーシャツとの違いを知っておきましょう。ユニクロの販売ページに行くのは、そのあとからでも遅くはないはずです。

採寸項目が既成品とほぼ同じなので結局ダボつく

本来オーダーメイドとは、自分の体型に完璧に合ったものを作ることがことが目的です。そのため一般的な採寸項目は、首周り・肩幅・裄丈・腕周り・手首周り・胸囲・腹囲・腰回り・着丈と、多岐に渡ります。しかし、ユニクロのオーダーフォームで指定できる項目はボディサイズ(胸囲)・首周り・裄丈の3点のみです。

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紳士服チェーン店などに置いてある1,500円ぐらいの既成品シャツが首周りと裄丈基準で選ぶので、ユニクロのセミオーダーはどちらかと言うとそれに近いかと思います。首周り・裄丈サイズしか合わせられない既成品シャツの最大の欠点は、胴体周りと腕周りがダボダボになることです。

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そういう意味ではユニクロのワイシャツはボディサイズを調整できる分、胴体周りのダボつきはある程度回避することができるでしょう。しかし腕周り、アームホールの大きさを指定できないのは致命的です。脇の下に生地のあまりが出てしまうのなら、結局既成品シャツと何も変わりません。

オーダーできる項目が驚くほど少ない

オーダーメイドと言えば、襟の形やボタンの色など自分のこだわりどおりにカスタマイズできることが大きな魅力ですが、ユニクロのオーダーで指定できる項目は極めて少ないです。

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表にしてみると、いかに自由度が少ないかがわかります。

一般的なオーダー項目 ユニクロ
生地の色柄 白か青で最大5パターン
襟の形 レギュラーまたはボタンダウン
クレリック
袖の形
胸ポケットの形
前立て
背中(プリーツ)
ボタンの色
イニシャル刺繍

2,990円という低価格なのでもちろん贅沢は言えませんが、襟の形をワイドスプレッド、胸ポケットを無し、ボタンの色をアイボリーではなく光沢のあるものぐらいにカスタマイズできれば充分素晴らしいサービスと言えるでしょう。

ワイシャツの定番は白か青なので、生地の色や柄はこれで良いとして、せめて胸ポケットの有り無しぐらいは選ばせて欲しいところです。デザインについては、同じ価格の既成品のほうがバリエーションが豊富なんじゃないでしょうか。

格安セミオーダー”感覚”という落とし穴

実はユニクロのこのサービスですが、既成品をオーダーメイドっぽく売っているだけです。
通常のオーダーメイドは、採寸・オーダー後にシャツを作ります。しかしユニクロの場合は、元々の商品にオーダーした内容を当てはめているだけです。そもそもユニクロは最初からセミオーダー”感覚”としか言っていません。巧みなキャッチフレーズ戦略でオーダーシャツに興味がある層の心を掴み、既成品を売りさばいているわけです。

とは言え、この価格帯のワイシャツの中では品質は確かかと思います。前述したとおり、ボディサイズを指定できる分従来の既成品よりフィットしたサイズのものを着ることができるでしょう。某紳士服チェーンでひと山いくらのワイシャツを買うぐらいならユニクロをおすすめします。
しかし、「オーダー」という言葉に惹かれ、その第一歩としてユニクロを試そうとしている人はやめておいたほうが良いです。どうせこれからスーツファッションにこだわっていくなら、特にワイシャツにはある程度投資するべきだからです。百貨店のオーダーシャツでもセール期間中であれば6,000円ほどでワイシャツを作ることができるので、まずはそこから試してみてはいかがでしょうか。