CATEGORY スーツに合うメンズコート・アウターの種類

冬のスーツスタイルに欠かせないアウター。決して安くないアイテムなだけに、どういったものを買えばいいか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

スーツのコートの定番は、主に4種類。

このほかに、本来スーツ向きではないもののビジネスアウターとして使えるものがあります。

このページでは、これらスーツに合わせるアウターの合わせ方や着こなしを種類別に紹介。さらに、色・柄・サイズなどスーツに合うコートの選び方についても解説します。

一着は持っておきたい王道のビジネス用アウター

ステンカラーコート

ステンカラーコート
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ステンカラーコートは、スーツの発祥地であるイギリスで生まれたコート。「ステンカラー」は和製英語で、海外ではバルカラーコートやバルマカーンコートといった呼び名が主流です。

シンプルなデザインで、「ビジネスで使うアウターの代表格」だと言えます。それこそ就活生から会社の役員クラスまで、幅広い層が着用。それだけに、ある程度シルエットや生地にこだわらないと野暮ったいイメージになります。

ダサいステンカラーコート
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たとえば、大型量販店の「スーツ7点セット」にあるようなシルエットが甘いナイロン製のステンカラーコートは、新社会人やダサいおじさんサラリーマンが着る印象。スーツに合わせるのなら、体のラインにフィットしたウール系の生地のものを選びたいです。

チェスターコート

チェスターコート
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チェスターコートもイギリスから広まったアウター。19世紀にチェスターフィールド伯爵がはじめて着たとされることから、チェスターコートやチェスターフィールドコートと呼ばれるようになりました。

ノッチ(切れ目)の入った襟があるのが特徴で、見た目としてはスーツのジャケットをロング丈にしたようなイメージ。近年ではカジュアルファッションのアウターとしても人気ですが、やはり王道はスーツに合わせた着こなしです。ビジネスで使えることはもちろん、結婚式などフォーマルなシーンでも重宝します。

シングルチェスターコート
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スーツのジャケットと同じで、チェスターコートにもシングルブレストとダブルブレストがあります。シングルのものは、サラッと羽織ってボタンを開けたままでもサマになる使い勝手の良さが特徴。

ダブルチェスターコート2
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ダブルのものは、ボタンを留めてカッチリと着こなすのがセオリーです。ダブルブレストは少数派なので、周りの人との差別化にもなります。

アルスターコート

アルスターコート
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一般的に名前は浸透していませんが、アルスターコートもスーツ用のアウターにふさわしいクラシックなコートです。1869年に登場し、北アイルランドのアルスター地方から広まったことが名前の由来。トレンチコートの原型になったコートとも言われています。

アルスターコート特徴
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アルスターコートはダブルブレストが基本。ダブルのチェスターコートやとの違いが分かりづらいですが、アルスターコートは上襟と下襟が同じ幅でできているのが特徴です。バックベルトやターンナップカフ(袖先を折り返したもの)を備えたものが多いのもアルスターコートならではですね。

襟が大きいので、襟を立てて着るのもおすすめの着こなしです。

トレンチコート

トレンチコート
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トレンチコートは、第一次世界大戦でイギリス軍が着る軍用コートとして開発されたのがはじまり。ミリタリーがルーツのコートです。実用性の高さと機能美から、1930年代ごろから男性用のファッションアイテムとして定着していきました。

イギリスのバーバリーとアクアスキュータムが元祖と言われており、現在でもこの2つのブランドのトレンチコートは有名。また、ミリタリー由来なだけあって他のコートにはないさまざまなディティールを備えています。

トレンチコートスーツ
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肩のストラップ(エポーレット)は、元々は水筒や双眼鏡のストラップを吊るすためのもの。胸元のガンフラップは、ライフルを撃ったときの衝撃から体を守ったり、雨や風の進入を防ぐためのものです。さらに、ベルト部分のD環は手榴弾を吊り下げる用途で作られたもので、軍モノの名残を随所に感じさせます。

トレンチコートの最大の特徴とも言えるのが、ウエスト部分のベルト。美しく整ったシルエットを作ります。生地はウールやレザーのものもありますが、薄手で撥水性の高いコットンギャバジンが定番。そのため、春や秋に活躍するスーツ用コートとして重宝します。

本来はカジュアル向けだけどスーツと相性のいいアウター

Pコート(ピーコート)

ピーコート
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イギリス海軍が着用していたのがルーツのPコート(ピーコート)。ダブルブレストで、大きな襟とボタンが特徴です。

丈が短いことからカジュアルな印象ですが、スーツスタイルに合わせることも可能。ロング丈のコートよりもアクティブな印象を与えられます。

モッズコート

モッズコート
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モッズコートは、ミリタリーウェアの代表的アウター。カジュアル用として使われることが多いですが、スーツにモッズコートを合わせる人も少なくありません。

注意点としては、フード付きのものや派手なカラーは職場によっては眉をひそめられることも。できるだけシンプルなデザインのものを選ぶのが無難です。

30代以上の男性は、スーツにカーキのモッズコートと言えば某ドラマの刑事を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。そういったイメージをがあることからも、スーツに合わせるにはやや難易度は高めです。

ダウンジャケット

ダウンジャケット
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近年ではダウンジャケットをスーツに合わせるスタイルも市民権を得てきました。日本ではもちろん、イタリアでもスーツにダウンを伊達男が増えています。

ポイントとしては、極力細身のシルエットを選ぶこと。ボリューミーなダウンジャケットだとカジュアルになりすぎてしまいます。
色もブラックやネイビーなどダークトーンのものを選ぶと、ちょうどいいバランス感になるでしょう。

キルティングジャケット

キルティングジャケット
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英国で乗馬用のジャケットとして生まれたキルティングジャケットも、本来はスーツのために作られたものではありません。
ところがスーツとキルティングジャケットは、驚くほど相性がいいです。カジュアルファッションよりもむしろスーツに合わせたほうがサマになるのではないかと思えるほど。洗練されたビジネスマンもこぞって着用しています。

厚手のものが多いスーツ用アウターのなかで、薄手生地なのもキルティングジャケットのメリット。肌寒くなってきた秋口や、春先などに重宝するアウターです。

スーツに合うコートの選び方

冬のコートの色は「ネイビー」「ブラック」「グレー」が基本

スーツコート色
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スーツ自体の色と同じで、コートに関してもネイビーやブラック、グレーを選ぶのがセオリーです。

これらの色のコートを選んでおけば、どんなスーツを合わせてもまず失敗することはありません。とはいえ、毎回ダークトーンを選んでも飽きるというもの。2着目以外の候補として、明るめのブラウンやキャメルカラーのコートを選択肢に入れてもいいでしょう。

アウターの柄は無地が王道!2着目コートにはチェック柄もおすすめ

スーツコート柄
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色と同じく、柄に関しても落ち着いたものを選ぶのがベター。実際、お店で売られているコートも無地のものがほとんどです。

柄入りのコートを求めるなら、英国らしいウィンドウペーンなどのチェック柄がおすすめ。スーツに合わせても派手になりすぎず、紳士的な印象を演出できます。

アウターの着丈サイズは膝上が目安!スーツのジャケットがはみ出るのは絶対NG

スーツコート着丈
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ステンカラーコートやチェスターコートのような王道のアウターなら心配ないですが、Pコートやキルティングジャケットのようなカジュアルアウターは丈に注意。

アウターの裾から、スーツのジャケットがはみ出るのはとても不恰好です。

できれば膝上ぐらいまであるコート丈のものを、最低限の基準として、スーツのジャケットを充分覆えるサイズのアウターを選びましょう。

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