靴磨きの頻度は月1が目安!日々の手入れは革靴のブラッシングだけでOK

革靴手入れ頻度

革靴を買ったばかりの頃は日々のお手入れも楽しめますが、履き慣れてくるにつれだんだんと面倒になってくるものですよね。しかし、革靴の皺にひび割れが入ってから手入れの大事さに気づいても、時すでに遅しです。

本記事では、革靴の品質を保つために、どれぐらいのサイクルでクリーム入れるべきかについて解説します。また、日々の手入れや雨の日のケアなどについても触れています。

目次【本記事の内容】

革靴用のクリームを使った手入れは月1回が目安

革靴手入れクリームおすすめ

シュークリーム」を用いた本格的な革靴の手入れは、履く頻度にもよりますが月に1回程度が目安です。

皮革が乾燥し、栄養不足になると、ひび割れの原因に繋がってしまいます。革靴を上質な状態で履き続けるには、定期的な手入れが必要不可欠です。

もしも汚れがひどい場合は「ステインリムーバー」などのクリーナーを使って、古くなったクリームや蓄積された汚れをそぎ落とします。一旦革靴が「すっぴん」の状態になったら、新たに乳化性のシュークリームを塗りこみます。さらに毛質の硬い「化繊(豚毛)ブラシ」でブラッシングして、クリームを革靴にまんべんなく馴染ませましょう。

革靴を履いたら毎回ブラッシング行うことが大事

革靴の手入れ2

汚れは皮革の大敵です。外から帰ったら、必ずブラッシングで一日のうちに溜まったホコリや汚れを払い落としましょう。

布で乾拭きするよりも、ブラシの方が縫い目やコバ(ソールの接合部)の隙間まで行き届く上に短時間で行なえます。この場合のブラシは、毛質の柔らかい「馬毛ブラシ」を使用するのがおすすめです。

そしてブラッシング後は必ず「シューキーパー」を入れ、革靴の型崩れを防ぎましょう。プラスチック製のシューキーパーが安いですが、木製のシューツリーの方が革靴に含まれた汗を吸収する効果があります。革靴を買ったら一緒にシューツリーも買うのがセオリーですね。

馬毛ブラシでのブラッシング自体は、1分もかからない作業です。普段この作業を心がけておくだけで、こまめにクリームを塗らなくても革靴を長く愛用することができます。

レザーソールの手入れの頻度

レザーソール摩耗デメリット

レザーソールに関しても、月1回のシューケアと同じタイミングでOKです。アッパーにクリームを塗るついでに、ソールにも塗るイメージです。ソール専用のモイスチャライザーを使ってもいいですが、アッパー用のシュークリームでも問題ありません。

ただし、カカトのすり減りには注意。ゴム部分が完全に摩耗してしまう前に、修理屋さんに持っていきましょう。1,000〜3,000円ほどでカカトのラバーを貼り替えてもらえます。

靴磨きの頻度の考え方

男の服装術」のような、スーツスタイルに関する本格的な参考書などでは、クリーム使った手入れは毎回、もしくは週1回は行うべきだと書かれています。しかし、余程の革靴愛好家でもないかぎり、さすがにそこまで頻繁には磨けません。

現実的には月一回ほどが目安ですが、実際は履いた回数で手入れのサイクルを決めたほうがいいでしょう。手入れのボーダーとしては、7回ほど履いたらクリームを入れるのがベターです。

手持ちの革靴のローテーションにもよりますが、革靴は一度履いたら、次に履くまで2日は空けるのが理想なので、通常は週に2回ほど履くことが考えられます。

そのペースだと、大体のサラリーマンの場合は7回に達するのは3〜4週目、つまりおよそ月に1回程度のサイクルでクリームを入れるのがやはり基準となります。実際一か月のうちに履いた回数は人によってまちまちなので、期間ではなく履いた回数で手入れのタイミングを見極めるほうが適切です。

買ってからしばらくはこまめ手入れをするべき

女性のデリケートな肌と同じく、革靴も買ってすぐの若い時期のスキンケアが、のちの革質を決定づけます。

できれば最初の数ヶ月〜半年間だけは1週間に1度クリームを使いましょう。また、1回の手入れで大量のクリームを使うのではなく、少量のクリームを、半年間継続的に補給していくことで、革靴に必要な脂分が染みこみ、水分や汚れに対する耐性がつくられます。

この耐性は、古くなって老いてしまったあとの皮革では決して得られないものなのです。よって、最初の段階でのこまめな手入れをするかしないかで、その革靴の明暗を分けると言っても大げさではないでしょう。

ちなみに買ったばかりの新品の革靴にも、履きおろしの前に上述の手入れを行いましょう。新品の革靴は汚れこそないものの、製造から販売までの時間の経過で、クリームのコーティングは薄くなっています。

雨に濡れた革靴は必ず手入れする

革靴手入れ雨濡れた

日々のブラッシング、月1のクリーム補給とは別で、手入れ必須となるのが雨に濡れた場合です。

日頃から手入れを怠っていないのであれば、必要以上に雨を恐れることはありません。しかし、雨に濡れた革靴をそのまま放置すると、劣化を早める可能性があるのも事実です。

雨に濡れた場合のケアですが、まずは何より革靴表面についた水を布で拭き取ることです。そして、靴の中にはキッチンペーパーを詰めておきましょう。新聞紙でも問題ないですが、革靴の中身が逆に汚れてしまう可能性もなくはないです。

また、中に詰めたキッチンペーパーは1日に2回は交換しましょう。詰めた紙水分を多く吸収した状態でそのまま放置していると、カビの原因になってしまうからです。

これらの処置を終えたら、あとは完全に乾燥するまで2〜3日のあいだ室内の風通しがいい場所で陰干しします。このとき、靴を壁に立てかけるなどして、できるだけ靴全体が空気に触れるようにしましょう。

2日ほどその状態で放置し、水分が抜けたらクリームで保護します。通常の手入れと同じく、シュークリームやデリケートクリームでしっかりコーティングしましょう。また、レザーソールの靴の場合は、革底にもクリームを塗って油分を補給します。

靴磨きの頻度に関するまとめ

・簡単なブラッシングは履くたびに行う!
・革靴は7回履いたらクリームを入れる。サラリーマンなら月1が目安!
・最初の数ヶ月間だけはできるだけこまめに手入れする!
・雨で濡れた場合は必ず乾燥させ、乾いたら手入れする!

手入れと言っても、気合いを入れてあらゆる道具を駆使して行う必要はありません。むしろ必要最小限の道具で、できるかぎりシンプルな工程で気軽に行い、継続させることが重要です。

たとえば恋人だったら、長年付き合って関係性がなぁなぁになったからといって、相手を尊重せず雑に扱うと別れを告げられますよね。革靴も同じで、最初の頃の新鮮な気持ちを忘れて、雨に打たれても砂埃にまみれても放置していれば、文字通りヒビが入ってしまいます。面倒だと言わず、月に一度ぐらいは愛情を注いであげましょう。

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