スーツのベスト、着こなしの基本を徹底解説

本来スーツとは、ジャケット、ベスト、ズボンの三つ揃いのことを指していました。近年ではすっかりジャケットとパンツのセットアップスタイルが定着していますが、西欧では今でも正式なスーツスタイルはスリーピースです。日本でも結婚式などフォーマルな場ではベストを着用する人が少なくないですね。
本来のスーツのかたちと言うだけあって、やはりベストを着ると着ないとでは、シルエットの上品さか大きく違います。大切な日はもちろん、普段から積極的に取り入れたいスタイルですね。本記事では、そんな正統派クラシックスタイルである、ベストの着こなし方について解説していきます。

ベストの着こなし基本の”き”

ベストの一番下のボタンは開ける

これはスーツの基本ルールでもありますが、ベストを着る場合も、一番下のボタンは開けるようにしましょう。上から羽織っているジャケットのボタンに関しては全て開けていてもマナー上問題ありません。見た目的にも両方閉じるより、ジャケットだけ開ける方がかっこいいですね。

ベストは襟なしシングルがおすすめ

ベストには襟があるものとないものがありますが、これはどちらを選んでもフォーマル度に差はありません。首元がスッキリ見えるシンプルな襟なしがおすすめです。ダブルのベストは上級者向きというか、海外モデル以外がやると到底おしゃれに見えない着こなしなので、普通のシングル6つボタンがいいですね。

失敗しないベスト選び

スリーピースで買えば間違いなし

ベストのコーディネートでまず失敗しないのは、最初からスリーピーススーツを選んで購入することです。ジャケット、パンツと同じ色柄のベストなので、これ以上マッチする組み合わせはないですね。既製服からスリーピースのものを選んでもいいですが、オーダースーツで一緒にベストも作ってもらうという手段もあります。麻布テーラーでオーダーした場合はプラス1,3000円でベストも注文できます。完全ビジネス使用ならともかく、結婚式で使う予定がある場合などは、少し奮発してベストも同時に購入することをおすすめします。

グレーのベストは鉄板

欲しいスーツがスリーピースで売られていなかった場合や、手持ちのお気に入りセットアップスーツにベストを組み合わせたい場合、単独でベストだけを購入する必要があります。その際、どんな組み合わせにも完璧にハマる魔法の色が、グレーです。
スーツが黒でもネイビーでも、グレーのベストを合わせると美しいコントラストができあがります。特に薄めのライトグレーがおすすめですね。スーツがグレーの場合でも使えますが、その場合はベストを黒にすればうまくメリハリがでます。

無地のスーツはベストと相性がいい

スーツが無地であれば、ベストの色柄はよほど奇抜でなければ大抵は合います。逆に言うとストライプやチェックのスーツの場合は、スリーピースでない限りチグハグになってしまうことが多いです。別注のベストを合わせる場合は、スーツは無地のほうが失敗が少ないですね。
どうしても柄物スーツに合わせたい場合は、前述したように、グレーのベストで無地のものを組み合わせましょう。

ニットベストでスリーピース風にするという裏技

ベストを着るのが正当なスタイルとは言え、なかなか普段の仕事で着用するのは照れ臭いと感じてしまう人も多いかと思います。まわりに「気取ってる」と思われていると考えてしまうとなかなか勇気が出ませんよね。そんなとき、気軽にチャレンジできるのが、ニット製のベストを合わせるコーディネートです。
正統なスタイルとは多少逸れるとは言え、カジュアルなイメージのあるニットベストであれば、気取っている感じは出ませんし、見た目にもバランスの取れたおしゃれができます。カーキやオレンジなど、通常のベストなら手を出しづらい色でも、ニットならいやらしさがまったく出ません。しかも秋冬はこちらのほうが暖かいというオマケ付きです。ユニクロで売っている安いベストでも充分おしゃれになるので、いきなりスリーピースデビューが億劫な人は、まずニットベストから挑戦してみてはいかがでしょうか。

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