【結婚式のスーツスタイル】男の品格は革靴で決まる

結婚式のようなフォーマルな場では特に、靴はその人間の品格を表します。どれだけ派手なネクタイやポケットチーフで着飾っていても、数千円で買ったコッペパンのような革靴を履いていてはセンスの無さをがバレてしまいます。逆に1足10万円以上する靴を履いていたとしても、それがメダリオンだらけの、モンクストラップの茶色い革靴だったりしたらマナー知らずを鼻で笑われてしまいます。
革靴は、その人間のアイデンティティです。フォーマルシーンに相応しい、品のある靴を選ぶようにしましょう。

結婚式は内羽根ストレートチップの靴が相応しい

革靴には多種多様のモデルがありますが、最もフォーマル度が高いのが黒の内羽根ストレートチップです。次いで、ホールカットやプレーントゥがフォーマル向けですね。ではもう少し詳しくこの内羽根ストレートチップについて解説します。

内羽根式と外羽根式の違い

革靴の靴紐を通す鳩目の部分を「羽根」と呼びますが、この羽根がフラットになっているものを「内羽根式」、逆に外側から覆うようなデザインになっているものが「外羽根式」となります。

【内羽根式】

【外羽根式】

内羽根式はイギリス王室が発祥であり、外羽根式は戦場で使う軍靴として考案されたことから、前者はフォーマル仕様、後者はカジュアル向けと位置づけられています。

ストレートチップの魅力

つま先(トゥ)の部分に横一文字の縫い目が入ったデザインのものがストレートチップ(別名キャップトゥ)です。

【ストレートチップ】

そして縫い目のないものをプレーントゥ、靴全体に継ぎ目が一切ないものをホールカットと呼びます。他にもUチップや「W」の縫い目をしたウィングチップなど、つま先のデザインによって革靴のタイプは変わります。

【ウィングチップ】

フォーマルでもビジネスでも活用できる内羽根ストレートチップですが、革靴に馴染みのない人からすると、地味で面白味に欠けるデザインに見えることでしょう。最近では派手な色や装飾の施された革靴も多く出回っていることもあり、多少お金をかけて革靴を買うならもっと派手な色をしたウイングチップのようなタイプを選びたくなるかと思います。
しかし不思議な事に、革靴を追求すればするほど、この地味な内羽根ストレートチップこそ、最も洗練された美しいデザインであることに気づきます。一万円足らずの値段でも手に入る革靴ですが、いざ自分が10万円の靴を買うとき、案外最有力候補にあがるのが、この内羽根ストレートチップです。

色は黒が無難

結婚式に履いていく靴としては黒がベターです。最近の結婚式のフォーマルスタイルはある程度自由になってきているので、濃い茶色ぐらいの色でしたら浮くことはないでしょう。しかし、スピーチを任されていたりなど、重要な役割がある場合は黒一択です。
ただ参列するだでの場合でも、ワインレッドや青など、ドレッシー過ぎる色は控えましょう。

結婚式で履いてはいけない靴

モンクストラップ、ローファー

紐を使わず、ベルトで締めるタイプのモンクストラップと呼ばれる革靴はNGです。「怠け者」の意味を持つローファーも厳禁です。必ず紐靴を選ぶようにしましょう。

メダリオンが施された靴

メダリオンと呼ばれる穴飾りが施された靴ですが、これは基本的にはジャケパンスタイルやカジュアルな服装に組み合わせるものです。ウィングチップの靴は特にメダリオン仕様のものが流行っていますね。

ストレートチップでもメダリオンが施されたものがありますが、ビジネスシーンならともかく、フォーマルな場に履いていくのはやめましょう。

ブーツ、スウェード地の靴

フォーマルの基本は短靴なので、ブーツはNGです。また、スウェード生地のものも、動物の殺生を連想させることから結婚式なのお祝いの場には相応しくないとされています。そもそも牛革は殺生じゃないのかというツッコミは野暮なのでやめましょう。

品格のある靴の選び方

冒頭で、靴はその人間の品格を表すと述べましたが、だからと言って無理に背伸びして十数万円する革靴を買う必要はありません。
品のある靴の条件としては、

・本革であること

・グッドイヤーウェルト製法orマッケイ製法

・レザーソール

大雑把ですが、これらを満たしていればとりあえずOKです。いくら品格を表すとはいえ、他人の靴をマジマジと見るような人なんてそうはいないでしょう(むしろその人のマナーが問われます)。リーガルやジャランスリウァヤのストレートチップなら上記の条件を満たすものを3万〜4万円前後で買えますが、それらの靴とジョンロブの20万円のストレートチップを、パッと見ただけで判別がつく人などほとんどいません。革底ではなくゴム底であればもう少し安く本革製のものを買えますが、やはり歩いているときにちらっと見えるレザーソールは気品がありお洒落です。
さすがに2万円以下の靴だと、合皮だったり、わざとらしいツヤや光沢を出したガラスレザーだったりして、明らかに安っぽくなります。耐久性の観点からも、本革のグッドイヤーウェルト製法のほうが長く愛用することができます。たかが靴にお金などかけられないと考える人も、長期的に考えると安物を買うより、3万〜4万円ぐらいの靴を買うほうがコスパが高いと言えるでしょう。

結婚式ではフォーマルスーツを!レンタルを使うのもおすすめ

革靴は黒のストレートチップ。ワイシャツは白のワイドスプレッドカラー。スーツは濃紺もしくはチャコールグレーといったように、結婚式のスーツマナーはクラシックスタイルでまとめるのが王道です。

結婚式で着られるような光沢感のあるスーツがないなら、レンタルサービスを利用するのもアリ。一張羅を仕立てても数年に一回しか着ないのであれば、レンタルで借りたほうが断然コスパ良しです。

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2019.08.06

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