ビジネスシーンとは違い、結婚式では真夏でもフォーマルな装いを求められます。ジャケットを脱ぐ場合の注意点やワイシャツの形など、お祝いの場で恥をかかないためのマナーを知っておきましょう。
半袖シャツは絶対NG!ワイシャツは白の長袖を
どれだけ世の中がクールビズの流れになろうとも披露宴のお祝いの場で半袖のワイシャツはアウトです。式のあいだは上着着用とはいえ、ジャケットの袖からカフスが見えていないのはフォーマルスタイルとして相応しくありません。
色もカラーシャツやストライプ柄のものではなく、白色を選ぶのがマナーです。
ワイシャツの襟の型も注意
最近はスーツ専門店でもドレスシャツという名で、ボタンダウンの襟のものが販売されています。ボタンダウンとは、襟の先の部分をボタンで留めるタイプのものです。
しかし、これはアメリカのスポーツ用として作られたのがルーツであり、どちらかと言えばカジュアル寄りのものです。日本では近年ボタンダウンシャツがおしゃれと捉えられている風潮も一部ありますが、フォーマルの場ではNGであると理解しておきましょう。襟型は通常のレギュラーカラーか、広めのワイドスプレッドカラーにするべきです。
結婚式でワイシャツ姿になるのは本当は良くない
ビジネススタイルと違い、フォーマルの場では上着を脱いでワイシャツ姿になることを良しとはされていません。夏場でも、ジャケットを脱ぐ場合はベスト着用が原則です。これは、「ワイシャツは下着である」という本来の考え方がフォーマルシーンに根強く残っているからです。ただ、最近の結婚式ではそのような意識も緩くなりつつあるので、ワイシャツ姿になっても眉をひそめられることは少ないでしょう。
しかしホテルでの式など、よりフォーマルさを求められる場合は注意が必要です。どちらにしろ、結婚式や披露宴では上着を脱ぐ際、ベストを着ている方が洗練された場には相応しいです。
スーツの色や柄は新郎新婦との関係を考慮する
真夏の場合、スーツのジャケットに関しては通気性ある背抜きタイプのものを選ぶと過ごしやすいでしょう。コーディネートに関しては、季節に関係なく、礼服のブラックスーツに白のワイシャツ、白のネクタイに黒かグレーのベスト、これが結婚式の本来の正装です。しかし、皆が皆こんな格好をしていたらあまりに彩りがありませんよね。出席者はあくまで脇役ですが、マナーの範疇でお洒落に決めて式に華を添えるべきです。
ネイビーやブルーのスーツ、シルバー系のネクタイ、ポケットチーフなどを使ってドレスアップしましょう。ただ、自分が新郎新婦の親族であったり、スピーチを任される立場であるならやはり正装が求められます。主役との関係性や、式の雰囲気を考慮して当日のコーディネートを決めるようにしましょう。
さらに、通気性の良い素材や生地、ワイシャツの選び方にも気を配ることで、より夏らしい過ごしやすいスタイルで結婚式に華を添えることも可能です。